大手消費者金融や銀行に申し込んでも審査で落ちてしまう人のことを「ブラック」と言います。
お金を借りたいのに、ブラックが原因で借りられない状況は苦しいですよね。
そこで検討したいのが中小消費者金融です。
「ブラックでも中小消費者金融なら借りられるって本当?」
「そもそも中小消費者金融って何?どこでやっているの?」
と気になっている方もいらっしゃるでしょう。
そこで当記事は中小消費者金融とは何か、ブラックでも借りられるのかなどを紹介していきます。
この記事を読めば、ブラックの人でも中小消費者金融からお金を借りられる可能性が高まるでしょう。
ブラックでお金が借りられず、困っている方は参考にしてくださいね。
ブラックOKの中小消費者金融なら本当に借りられるのか?
結論から言えば、中小消費者金融ならブラックでもお金を借りられる可能性があります。
そこでまずは次の2点を見てみましょう。
- なぜ中小消費者金融はお金を貸してくれるのか
- そもそも中小消費者金融とは何か
それでは内容を紹介します。
中小消費者金融の特徴
消費者金融は「貸金業者」として許可を得ている会社のことをいいます。
大手消費者金融はアコムやプロミスといった、利用したことはなくても耳にしたことがある名前ばかりです。
一方、中小消費者金融の特徴には次の4点が挙げられます。
- 金利が高い
- 限度額が少ない
- ブラックでも貸してくれる場合がある
- 会社や借りる金額によって担保や保証人が必要な場合あり
まずは中小消費者金融の各特徴の詳細を見てみましょう。
金利が高い
中小消費者金融は金利が高く設定される傾向にあります。
貸金業法「利息制限法」によって金利の上限額が決められており、ほとんどが上限額いっぱいに設定。
なお上限金利は借入額に応じて決められています。
- 10万円未満:20%
- 10万円以上100万円未満:18%
- 100万円以上:15%
多くの方が10万円以上100万円未満の借入となるため、基本的に金利18%が適用されるものだと考えて差し支えありません。
また後述する.中小消費者金融ならではの限度額の少なさから、金利20%が適用される場合もあります。
限度額が少ない
大手消費者金融のほとんどは限度額10万円~設定しています。
しかし中小消費者金融は「限度額50,000円」「限度額20,000円」と、ごく少額で対応することも。
「たったこれだけしか貸してもらえないの?」となるケースも十分考えられます。
ブラックでも貸してくれる場合がある
中小消費者金融は独自の審査基準を設けていることが多く、大手消費者金融や銀行からはブラック扱いになっている人でも、審査に通過してお金を貸してもらえることがあります。
これが「ブラックでも中小なら借りられる可能性がある」と言われている理由です。
しかしいくら中小消費者金融とはいえ、きちんと返済してくれる見込みがない人にはお金を貸しません。
そのため「ブラックでも絶対に借りられるわけではない」と理解しておきましょう。
会社や借りる金額によって担保や保証人が必要な場合あり
大手消費者金融はいずれも担保や保証人不要で借入できますが、中小消費者金融は借りる金額や職業によってこれらが必要になることがあります。
よほど大きな金額でなければ担保・保証人を求められることは少ないですが、可能性がある点は覚えておきましょう。
中小消費者金融に向いていない人はこんな人
ブラックでも借りられる可能性のある中小消費者金融ですが、次の3点に当てはまる人は向いていません。
- 大手消費者金融を利用したことがない人
- 無職の方
- 多重債務者
ここからは、なぜ上記に当てはまる人が中小消費者金融に向いていないのか、その理由を解説していきます。
大手消費者金融を利用したことがない人
大手消費者金融から借りた方が安全・安心なため、まずは大手に申し込んでみて、借りられるのかを試した方が絶対に良いです。
大手ならではのサービス・メリットとして次の4点が挙げられます。
- 信頼できる会社が運営(違法な取立や法外な利息などのリスクがまずない)
- パソコンやスマホなど多彩な申込方法を用意していて便利
- 無利息期間を利用できるところが多い
- 無人契約機や提携ATM(コンビニATMなど)が多く、利便性が高い
これらは中小消費者金融にはないメリットです。まだ、大手消費者金融の審査を受けていない方は、先に受けましょう。
無職の方
大手だろうと、中小だろうと、消費者金融は「返済ありき」で貸付しているため、収入を持たない無職は審査を通過できません。
給料が低くても、バイトやパートなど安定した収入が得られる仕事に就いていれば、貸付の可能性があります。
多重債務者
多重債務者は審査で落ちる可能性が高いです。これは総量規制が関係しています。
総量規制とは、大手・中小消費者金融からの総借入額が年収の3分の1まででなければならない、という貸金業法の1つです。
多重債務者は年収の3分の1に近い、あるいはこれを越える借金を抱えているケースが多く、審査通過は難しいでしょう。
ブラックでも審査に通る可能性がある中小消費者金融を持ってしても、総量規制を超える貸付は禁止されています。
多重債務者は厳しい状況に置かれていると言わざるを得ません。
どんな年齢の人が利用していることが多い?
中小消費者金融を利用する年代は実に幅広いです。主に30~60代の方たちが利用しています。
若い人はあまり多くありませんが、あまり年齢は関係ないといえるでしょう。
次からは様々な年代の人たちから支持を得ている代表的な中小消費者金融を紹介していきます。
代表的な中小消費者金融の特徴を紹介!
代表的な中小消費者金融に次の3社が挙げられます。
- フクホー
- キャネット
- エイワ
ここからは各社の特徴をみていきましょう。
フクホー
フクホーは創業50年の実績と信頼のある中小消費者金融です。
ネットや電話から24時間申込ができ、来店不要で契約が可能。
また即日融資にも対応しているため、急ぎでお金を借りたい人にもピッタリですね。
金利は7.3%~18.0%。
全国のセブンイレブンで即日契約書類を受け取ることができるなど、他社と比べてかなり積極的に融資を行っています。
もちろん来店での申込もOK。
ただし提出しなくてはならない書類の数が多いので、その点は注意が必要です。
必要書類は次の3点。
- 本人確認書類(運転免許証、保険証、パスポートなど)
- 住民票原本
- 収入証明書(所得証明書、源泉徴収票、給与明細書など)
大手消費者金融は少額借入なら本人確認書類の提出だけでOKなのですが、フクホーは上記3点が必要なので事前に準備しておいた方が良いでしょう。
キャネット
キャネットはネットから簡単に申し込める中小消費者金融です。
スピード審査・即日融資がモットーなので、すぐにお金を借りたい人に最適。金利は15.0%~20.0%と高めです。
ほとんどの消費者金融は「65歳未満」「70歳未満」と年齢制限を設けています。
そのため「お金を借りたくても年齢に引っかかって申し込めない…」という方もいらっしゃるでしょう。
キャネットは借入の年齢制限がないため、高齢の方でも気軽に申し込めるのがメリットです。
さらに消費者金融では珍しい「配偶者貸付」に対応しているのも魅力的。
また、ネットがあまり得意ではない人のために、郵送やFAXでの申し込みにも対応しています。
ただし郵送の場合は時間がかかってしまうため、急いでいる人には不向きです。
ネットからの申込みが断然おすすめ。
エイワ
エイワはひとりひとりの利用者ときちんと向き合いながら、無理のないサポートを提供する、親身な中小消費者金融です。
金利は17.9507%~19.9436%。
24時間年中無休でインターネットから申し込むことができますが、融資は必ず「対面融資」を実施。
担当者と実際に顔を合わせて、現在の状況を話した上で融資する形となっています。
融資額は50万円までと小口融資が基本。
消費者金融にありがちな「返済可能な金額」で判断するのではなく「必要最低限の金額」で判断しているからです。
あまりにひどい人は説教を受けることがある、という口コミや体験談もありますが、これは利用者のことを思ってのこと。
良くも悪くも人間味のある中小消費者金融といえるでしょう。
中小消費者金融を利用する際の注意点
中小消費者金融を利用するときの注意点として次の2つが挙げられます。
- 利便性の低さ
- 闇金のリスク
ここからは各注意点の詳細をみていきましょう。
利便性が低い
多くの中小消費者金融は即日融資に対応していなかったり、遠くの事務所まで足を運ばなくてはならなかったり…と利便性の低さが目立つことが多いです。
また借入だけでなく、返済の面でも利便性の低さがネックになることも。
例えば提携ATMがない、銀行振込でしか返済できない…といったケースが挙げられます。
使い勝手、気軽さで言えば中小消費者金融は決して良いとは言い難いです。
しかし会社によっては大手ほどではないにせよ、中小とは思えないくらい利便性にこだわっている所もあります。
闇金業者に遭遇しないように注意する
中小消費者金融の中には闇金業者が紛れていることがあります。
これに引っかからないためには「登録番号」を調べるのが効果的です。
貸金業者は財務局や知事に申請して、必ず登録番号を発行してもらわなくてはなりません。
登録番号は本来5桁であり、ホームページやチラシなどに4桁や6桁で記載されている業者は闇金の可能性が高まるので避けましょう。
登録番号は金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で検索できます。
利用しようと思っている中小消費者金融の登録番号を調べ、正しい情報が記載されていれば安心です。
中小を知ることで見えてきた、大手消費者金融の3つの良い点
ここまで中小消費者金融についてみてきましたが、それと同時に大手消費者金融の良い点が浮き彫りになります。
具体的には次の3点。
- 知名度
- 安全度
- 便利さ
これらは中小にはない、大手ならではのメリットとなります。できれば大手からお金を借りた方が良いですよね。
ここからは大手の良い点をみていきましょう。
知名度
大手消費者金融はテレビCMをはじめとした様々な広告で見かける機会があります。
知っているサービスだと親近感がありますし、より安心して利用できますよね。
中小消費者金融は聞いたことのない名前だったり、調べてみても情報が少なかったり…と不安に感じることも多々あります。
安全度
中小消費者金融は闇金のリスクがあり、よほど信用できるところ以外は申し込むべきではありません。
しかし大手なら闇金の可能性が限りなく少ないため、より安心してお金を借りられます。
便利さ
大手消費者金融は便利に利用できる様々なサービスを提供しています。
例えば次の3点。
- 無利息期間
- コンビニATMなどの提携ATM
- 即日融資や振込キャッシング
利便性が高いほどストレスなく借入・返済ができます。余計なことに気を回さずに済むのは助かりますよね。
まとめ
今回は中小消費者金融の特徴や、メリット、ブラックでも利用できるのかなどを紹介しました。
ポイントをおさらいしてみましょう。
- 大手NGのブラックでも中小消費者金融ならお金を借りられる可能性がある
- 総量規制の関係上、年収のない無職は借りられない
- 闇金業者が紛れていることも想定し、信用できる会社を選ぶ
以上3点が本記事の要点として挙げられます。
「ブラックでも中小消費者金融ならお金を貸してもらえるって本当?」
「大手と中小の違いがよく分からない」
といった方は、この記事を参考に、中小消費者金融からの借り入れを検討してみてはいかがでしょうか。